異議申立てー後遺障害


先日,私がサポートしているクライアント様の案件で,初回の後遺障害の申請で非該当となっていたむちうち症状の被害者の異議申立てが認められ,14級9号の認定がなされました。

初回の結果をクライアント様にお伝えしたときは,非常にショックを受けておられましたが,それだけに今回の結果を聞かれて,非常に安堵していたのが印象的でした。

 

後遺障害に関する自賠責保険の判断(厳密には自賠責保険から書類の送付を受けた損害保険料率算出機構という機関が損害調査の上,判断しています。)に納得できない場合,再度の判断を求めることができます。これが異議申立てと呼ばれる制度です。

 

この異議申立てという制度は,回数制限はなく,何回でも申し立てることができるというのが特徴です。この点は,原則2回しか不服を申し立てることができない裁判手続と異なる点です(控訴,上告)。

 

もっとも,異議申立てが何回でも申し立てることができるといっても,判断する機関が変わるわけではありませんので,それまで提出している資料と全く一緒のものしか出されていない場合には,ほとんどのケースで結果が変わることはありません。実際に,異議申立てが認められて,後遺障害の等級が変更される割合は5%程度であるといわれています。つまり,100件異議申立てがあっても,認められているのはわずか5件ほどということです。

 

したがって,異議申立てが認められるためには,カルテをはじめとする追加の資料が必要不可欠です。

 

今回の被害者の方のケースでも,初回の認定で非該当になった理由を分析し,通院していた病院のカルテを開示して,被害者の方の症状が記載された部分を拾い上げて,異議申立書を作成しました。また,この方の交通事故が交差点での出会い頭事故で,互いの車両が大破していました。そうした事故態様からすれば,被害者の方に大きな外力が加わったと考えられ,カルテ記載の症状と整合するという点も主張しました。

 

今回異議申立てが認められたことで,これからその部分の補償(慰謝料や逸失利益)を含めて,相手方の保険会社と交渉を進めていきます。

今後も北九州の交通事故被害者の適切な補償が得られるよう活動していきたいと思います。

 

当事務所の異議申立て事例(一部)は,こちらをご覧ください。