シートベルトの基準見直しへー締め付け緩和


新年あけましておめでとうございます。

今年も北九州の交通事故でお困りの皆様を一人でも多くサポートしていきます。

 

早速ですが、昨年の年末に、国土交通省がシートベルトに関して基準を見直す方向で検討しているとの報道がなされました。

具体的には、シートベルトによる胸部の締め付けを緩和するように性能基準を見直すということです。

エアバックが普及する前は、自動車に乗車中の交通事故での致命傷は頭部が多い状況でした。フロントガラスやハンドルに頭部をぶつけることで、頭蓋骨骨折といったけがを負うことを防ぐため、シートベルトの締め付けを強くする必要があったわけです。

 

しかしながら、エアバックの普及により、運転席はもちろん、助手席でも衝突時にエアバックが作動することで、頭部を打ち付けることが少なくなってきています。そのため、頭部のけがが致命傷となる割合はここ10年ほどで減少してきました。

 

他方で、シートベルトの締め付けによる胸部の圧迫が原因で肋骨の骨折や内臓の損傷を生じ、それが致命傷になる割合が増加しているのです。報道によれば、2012年には頭部よりも胸部の方が致命傷となっている割合が多いとされています。

これは、高齢者の増加により、骨粗しょう症など、締め付けに耐えられないケースが多くなっていることも影響していると考えられます。

 

こうした自動車基準の見直しを定期的に行うことで交通事故による死者が今後も減少することを願うばかりです。なお、2016年の交通事故による年間死者数は、12月28日時点で全国3832人となっており、4000人を下回る見通しです。死者数が4000人を下回るのは、1949年以来、実に67年ぶりのことだそうです。

当時の自動車普及率と現在の自動車普及率は大きく違うにもかかわらず、死者数が同水準に至っていることからすれば、いかに自動車技術が進化したかを物語っています。