自動運転と交通事故


こんにちは。

先日、自動運転についてのニュースに触れる機会がありました。

アメリカの技術者団体の作成した基準によると自動運転のレベルには、レベル0から5までの6段階があると言われているそうです。

 

レベル0 運転自動化なし

運転者が全ての運転タスクを実施

 

レベル1 運転支援

システムが前後・左右のいずれかの車両制御に係る運転タスクのサブタスクを実施

 

レベル2 部分運転自動化

システムが前後・左右の両方の車両制御に係る運転タスクのサブタスクを実施

 

レベル3 条件付運転自動化

システムが全ての運転タスクを実施。システムの介入要求等に対して、予備対応時利用者は応答することを期待

 

レベル4 高度運転自動化(領域が限定)

システムが全ての運転タスクを実施。予備対応時において利用者が応答することは期待されない

 

レベル5 完全運転自動化(領域が限定的でない)

システムが全ての運転タスクを実施。予備対応時において利用者が応答することは期待されない

 

現状の自動車は、追突防止システムや車線に沿って走行するシステムまでは実用化されているので、レベル2の段階にあると考えられています。

 

自動運転の第1歩としては、レベル3の条件付運転自動化の段階です。これは飛行機と同じ状態をいいます。すなわち、基本的には自動運転で、離着陸時や緊急時など、一定の場合だけオート操縦を解除して、パイロットが操縦するというものです。

 

技術者や学識経験者は、このレベル3の段階の自動車の導入は簡単ではないと指摘しています。というのも、運転者が操縦を要求されるのが予備対応時という不測の事態であり、今まで以上に高い運転技能が必要となるのではないかという点です。

そもそも交通事故の9割以上がヒューマンエラーにより発生している現状で、こうした柔軟かつ即座な回避行動を人間が正しくとることができるのかという疑問があるのです。

 

また、レベル3の段階まで自動運転が進むと人間は運転の補助者となるため、運転主体がシステムに移行していきます。こうなると賠償責任の所在が人間にあるのか、システムにあるのかが議論されることになります。

 

システムの場合には、製造物責任法(PL法)が問題になるのですが、現行のPL法は、「製造物」=「製造又はは加工された動産」と定義しています。つまり、一定の物を想定しているのです。しかしながらシステムはソフトウェアであり、物とは言い難い側面があります。そのため、この点についての改正が必要であろうと議論されています。

 

このように、自動運転は、これまでの自賠責保険といった保険実務を大きく変える可能性もあるものであり、政府も有識者を集めて法整備も含めた議論を進めています。

 

2020年まであと3年です。この3年で安倍総理は無人自動走行による移動サービスや高速道路での自動運転が可能になるようにすると発言しており、3年後どうなっているか今から楽しみです。