高次脳機能障害で作成される書類

1 頭部外傷後の意識障害についての所見

 

意識障害についての所見
この書類は、初診の病院に記入してもらうものです。

 

通常、交通事故により意識障害が生じた場合、救急車で救急病院へ搬送されます。

搬送された病院では、意識障害のレベルをJCSやGCSで把握してカルテに記載しています。

 

そこで、症状固定時にカルテに記載された意識状態を医師に依頼して、この書類に記入してもらいます。

意識障害の推移を把握することで、高次脳機能障害の要件に該当するかどうか、そのレベルがどれほどのものであるかを確認することになります。

 

意識障害についての所見についての書式はこちらからダウンロードいただけます。

 

 

 

2 神経系統の障害に関する医学的意見

 

神経系統の障害に関する医学的意見この書類は主治医に、症状固定時に記入してもらうものです。

まず、高次脳機能障害の要件になっている脳外傷の所見が画像上確認できるかどうか記載してもらいます。

 

そして、交通事故による頭部外傷により、上肢や下肢の運動機能にどのような影響があるか、体幹は維持されているかなどの記入欄もあります。

続けて、食事や着衣、トイレ、入浴、移動といった日常生活動作を被害者が自ら行うことができるか、介助が必要な場合は、その程度(声掛けで足りるのか、全面的に補助する必要があるのか)を記入してもらいます。

 

さらに、てんかん発作の有無や認知、情緒、行動障害のチェックリストもあります。

この書類を作成してもらう場合には、主治医の医師に、被害者の生活状況を十分に把握してもらっておく必要があります。

 

しかしながら、退院後にこの書類の作成をお願いする場合などは特に、退院後の状況を医師が把握しきれていないケースもあります。

したがって、次の日常生活状況報告書を活用するなどして、生活状況を知ってもらうことが重要です。

 

神経系統の障害に関する医学的意見の書式はこちらからダウンロードいただけます。

 

 

3 日常生活状況報告書

 

日常生活状況報告書この書類は、被害者の配偶者や子、同居の親族などの被害者に近い人が作成する書類です。

交通事故の前後で、被害者の生活状況がどのように変化したかを把握するために、交通事故の前の生活状況(約束を守れていたか、自立した生活が送れていたかどうか)と事故後のそれをチェック項目で数値化します。それとともに、症状を裏付ける具体的なエピソードをスペースに記入します。

 

2枚目では、就労、就学の状況、転職や転校をした場合には、その理由を記載するとともに、身の回りの動作を被害者自ら行うことができるかを回答します。

 

この書類は、他の書類と整合性が取れているかが非常に重要になります。

当初の意識障害の程度やカルテの記載とかけ離れた報告書になっている場合、信用性がないとされてしまうこともあるため、注意が必要です。

 

日常生活状況報告書の書式はこちらからダウンロードいただけます。

 

 

こうした書類を被害者の方が自分たちで作成することは非常に困難です。

専門家である弁護士にご依頼いただければ、弁護士が被害者のご家族からのお話を伺うとともに、医師との調整も行い、被害者の方の症状を適切に伝えるべく、書類を作成するサポートをいたします。

 

作成する書類やそれぞれのポイントについては、是非弁護士にご相談ください。

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