口の主な傷病

咀嚼の機能障害

咀嚼とは噛み砕くことをいいます。不正なかみ合わせや、筋肉の異常、顎関節の障害、開口障害(正常値は男性55mm、女性45mm)、歯牙損傷等が原因となります。

下顎骨骨折を生じると、上あごとのバランスが崩れたり、関節痛が起こることがあり、咀嚼に影響を及ぼすことがあります。

咀嚼の機能障害については、後述する言語障害とあわせて1級から10級までの後遺障害認定等級があります。基準としては、スープといった流動食以外に食べれるものがないかどうか、おかゆやうどんといったやわらかいもの以外に食べられるものはあるか、たくあんやピーナッツといった一定の固さをもつ食べ物を食べることができるかどうかという3段階が挙げられます。

 

 

言語の機能障害

言語には、「あ、い、う、え、お」という母音と子音とに大きく分けられます。子音はさらに以下の4つの種類があります。

1口唇音(ま、ぱ、ば、わ行、ふ)
2歯舌音(な、た、だ、ら、さ、ざ行、しゅ、じゅ、し)
3口蓋音(か、が、や行、ひ、にゅ、ぎゅ、ん)
4咽頭音(は行)

これらの音を発声するのができなくなった場合に、機能障害が発生したと判断されます。出せなくなった音の数に応じて、等級が異なります。

 

 

嚥下障害(えんげしょうがい)

嚥下障害とは、食べ物を飲み下すことができない状態を指します。食道の狭窄や舌の異常を原因とします。また、頭部外傷による高次機能障害により咽喉支配神経が麻痺した場合にも起こりえます。

このような嚥下障害については、咀嚼の機能障害の程度を準用して等級が認定されます。

 

 

味覚喪失

味覚(甘味、塩味、酸味、苦味)は舌がつかさどっています。舌の裂傷や欠損により、味覚を喪失すれば、嗅覚などと同様に12級ないし14級相当として後遺障害が認定される可能性があります。