眼の主な傷病

視力障害

視力障害は主に頭部外傷による視神経損傷の場合と眼球の外傷による場合があります。後遺障害等級上の視力とは裸眼ではなく、コンタクトレンズを含む矯正視力になります。

失明とは、眼球自体を失ってしまった場合や明暗を区別できない場合、できたときしても視力は0.01未満の場合を指します。

視力障害については、オートレフによる検査やERG(電気生理学的検査)、VEP(視覚誘発電位検査)などによる客観的な他覚所見が重要です。なぜなら、自覚症状のみで判断するとなると、視力検査において、見えているのに見えないなどという可能性が否定できないからです。

 

 

無水晶体眼(むすいしょうたいがん)

水晶体は角膜とともに光を屈折する作用を担っています。水晶体は毛様体やチン小帯によって厚みを調整しています。無水晶体眼とは、その名のとおり、水晶体を失っている状態をいいます。水晶体を失うことで当然に光の屈折作用を失いますので、視力の低下が引き起こされる可能性があります。

 

 

複視(ふくし)

複視とは、ものが二重や三重に見える症状で、正面視の複視の場合、両目で見ると強い頭痛やめまいを生じます。正面視の複視の場合は10級2号、それ以外の複視の場合は13級2号に該当します。複視については、ヘスコオルジメーターで検査します。

 

 

視神経管骨折(ししんけいかんこっせつ)

眉毛の外側部を強打することにより視神経管が損傷することで生じます。この傷病による症状としては、受傷直後から視力低下や視野障害といったものが挙げられます。

 

 

滑車神経麻痺(かっしゃしんけいまひ)

眼を内側(鼻側)の下側に動かす場合、上斜筋という筋肉が働いています。この上斜筋を動かしている神経が滑車神経です。この部分にまひが生じることを滑車神経麻痺といいます。当該傷病は、上斜筋の働きが悪化するので、上下方向にズレが生じ複視を生じる可能性があり、13級2号に該当する可能性があります。

眼を動かす神経は、滑車神経の他に外転神経、動眼神経があります。