3分でわかる!交通事故セミナー④慰謝料の算出方法

解説

今回のテーマは、傷害慰謝料です。

 

傷害慰謝料とは、交通事故により入院や通院を要するけがを負ったことに対する賠償になります。

 

ここで、賠償額を決定する際に実務上用いられている3つの基準についてご説明いたします。

交通事故の賠償においては、「自賠責保険の基準」、「任意保険会社の基準」、「裁判基準」と呼ばれる3つの基準があります。

 

まず、自賠責保険の基準ですが、皆さんのお車の車検を通す際に必ず加入することが命じられているのが自賠責保険です。この保険は、自賠法に基づいて加入を義務付けられた強制保険であり、最低限の補償をするための制度です。

この基準では、慰謝料については1日4200円と定められています。また、この保険のけがの場合の限度額は120万円となっています。この120万円の中には治療費など慰謝料以外の項目も含まれていますので、治療が長期間に上った場合などは、限度額の120万円では足りなくなります。

 

そこで、多くの方は任意保険に加入し、対人無制限の保険を利用しているのですが、各任意保険会社は、自社に内部の基準をもっています。これが任意保険会社の基準です。保険会社の提示する示談書を見ると、「弊社基準」といった記載がありますが、これが任意保険会社の基準を指しています。

 

3つ目の裁判基準ですが、その名のとおり、裁判所において用いられている賠償基準です。この基準は、通称「赤本」と呼ばれる日弁連の交通事故センター東京支部が発行している書籍に記載があります。

 

この3つのうち、もっとも賠償額が高いのが裁判基準です。任意保険会社は、最低限の補償である自賠責保険を意識して、裁判基準より低額な賠償額を提示するケースが多いのです。

 

しかし、多くの方は、こうした基準があることを知らずに、「保険会社の言っていることは正しいだろう。」というイメージで示談をしているのです。示談すると後でもっと賠償を受けるべきであったと気づいても取り返しがつかなくなります。

 

裁判基準での傷害慰謝料の算出方法は、通院日数と入院日数で決定します。具体的には、先ほどの赤本に記載された表を用いて、事案ごとに対応する賠償額を算出するのです。表は2種類あって、むちうちの場合には、表のⅡを用いることになっています。入院期間や通院期間が長くなるほど慰謝料の金額は上がっていきます。

 

相手方の保険会社から提示を受けた場合には、ご自分の賠償額が適切なものかどうか専門の弁護士に診断してもらってください。

当事務所では、HP上で無料の賠償診断も行っておりますので、そちらもご利用ください。

また、損害賠償金の計算方法について詳しくはこちらをご覧ください。

 

 



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