むちうち(頸椎捻挫、腰椎捻挫)の後遺症

むちうちとは

むちうちのイメージ画像むちうちとは、頸部に強い外力が加わることで、頸部が鞭をうったような動きを起こすことで生じる種々の症状をいいます。

医学的には、外傷性頸部症候群といいます。診断書には、頸椎捻挫、頸部捻挫といった記載をされることもあります。

むちうち=外傷性頸部症候群については、将来においても回復が見込めない症状であることを医学的に証明できる場合には、神経系統の機能または精神障害として、後遺障害とされます。ポイントは、「医学的に証明できる場合」ということです。

なお、頸部を脱臼・骨折や頸髄損傷を伴う場合には、神経系統の機能または精神、脊髄の障害、脊柱及びその他体感骨の障害として、別途後遺障害等級の認定がなされます。

 

 

神経障害の後遺障害等級一覧

 

むちうちの後遺障害等級別グラフ

むちうちによる神経症状は、上述のとおり12級若しくは14級で判断されます。先ほども述べましたが、神経症状を検査結果から医学的に証明できるかどうかが重要なポイントです。

 

むちうちの検査、診断

むちうちむちうちの診断にあたっては、神経学的な所見から適切な検査を受ける必要があります。

スパーリングテスト

脊髄から枝分かれした頸髄神経は左右に8本あり、この神経が上肢を支配しています。スパーリングテストは、神経根の障害を調べるテストです。すなわち、頭を傾けて後方に押し付けたときに、神経根の出口が狭められることにより、神経根の支配領域に放散痛や痺れが生じるかどうかを判断するものです。このテストで+になった場合には、神経根に障害があると判断する一つの事情となります。

徒手筋力検査

神経障害の場合、その神経が支配している筋力が低下します。頸髄神経は上肢(肩、腕、手)を支配していますが、三角筋、上腕二頭筋はC5C6が、上腕三頭筋はC6ないしC8が支配しています。検査結果は0から5の6段階で評価され、5が正常となります。

筋委縮検査

神経の痺れ、麻痺が続くと筋肉は萎縮して小さくなります。筋委縮検査は、筋の周径を図り、萎縮の程度を検査する検査です。

深部腱反射

この検査は、ゴムハンマーで腱を叩き、筋肉に刺激を与えたときにおこる筋収縮の反応をみるものです。神経根に異常がある場合には、反射が低下ないし消失してしまいます。したがって、腱反射が低下している場合には、神経障害があると判断でき、むちうちを医学的に説明できる可能性が高まります。

解説する男性のイメージイラストこうした検査を適切に受けることで、むちうちによる神経障害で適切な後遺障害を認定してもらわなければなりません。そのためには、事故直後から交通事故に精通した弁護士に相談すべきなのです。