よくある相談Q&A

交通事故で怪我をし、舟状骨骨折と診断されましたが、事故との関係を疑われています。


泣く女性のイラスト交通事故で手首の怪我をしました。

初診から時間をおいて舟状骨骨折と診断されましたが、事故との関係を保険会社が疑っています……。

 

 

舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)とは、手首を形作る手のひらの骨の骨折です。

交通事故で転倒した際、地面に手のひらをつくと骨折することがあります。舟状骨の骨折線は、受傷から遅れて明らかになることもあるため、交通事故外傷とは別の原因で受傷したのではないかと疑われることがあります。

また、舟状骨骨折は治療が困難な骨折の一つと言われています。そのため、治療期間が長期化しすることがあります。他方で、舟状骨骨折により、手指や手首の可動域制限が残存することはないという意見を持つ医師もいます。

したがって、後遺障害に詳しい弁護士にご相談することをお勧めします。

 

 

舟状骨とは

状骨は手首の骨である手根骨(しゅこんこつ)のひとつです。手のひらの中にあり、橈骨(とうこつ)の上にある舟の形に似ている骨です。

舟状骨などの手根骨は、前腕の親指側の橈骨や小指側の尺骨(しゃっこつ)と手首を形作っています。詳しくはこちらもご覧ください。

 

 

舟状骨骨折の原因

事故のイラスト舟状骨骨折は、交通事故で転倒した際、地面に手のひらをつくと発症することがあります。手根骨骨折の中で最も多い怪我です。

 

 

舟状骨骨折の症状

舟状骨骨折の症状は、手首を動かすと痛みがでます。同時に、TFCC損傷を合併していることがあります。TFCC損傷についてはこちらをご覧ください。

 

 

舟状骨骨折の診断

舟状骨骨折は理学所見と画像で診断します。

理学所見

親指の付け根(「解剖学的嗅ぎたばこ入れ」という箇所)が痛む場合、舟状骨が骨折している可能性があります。

画像所見

単純X線での画像診断となります。CTやMRIが使われることがあります。

 

 

初診時の問題点

医師の説明のイラスト舟状骨骨折は、初診時、骨折を見過ごされやすく、捻挫や打撲と診断されることがあります。それは、舟状骨の骨折線が通常の2方向の撮影では見つけにくいとされているためです。

そのため、交通事故による外傷とは別の原因で舟状骨骨折を受傷したのではないかと疑われることがあるようです。受傷直後の症状、画像での所見から交通事故との因果関係、骨折の有無を証明していく必要があります。

 

 

治療

保存療法と手術があります。

保存療法

患部を固定して保存療法が選択されます。舟状骨は癒合が遅いため、2か月近くは固定が必要となります。

手術

手術は転位(骨のズレ)が大きい場合、骨の癒合が遅い場合に実施されます。スクリュー(金属)による内固定や骨移植をします。

舟状骨骨折は、治癒が難しい骨折の一つといわれています。そのため、治療期間が長期化する傾向にあります。

 

 

舟状骨骨折の後遺障害

手首の部分の骨折ですから、手首に動きに影響がでます。

手首の可動域制限がある場合

以下の行為障害等級に該当する可能性があります。

健側(怪我をしていない側の手首)と比べ1/2以下なら、第10級10号
健側(怪我をしていない側の手首)と比べ3/4以下なら、第12級6号

舟状骨は軟骨で覆われ、橈骨動脈の枝から栄養が補給されています。骨癒合が遅れると血流が止まり、骨の細胞が死んでしまい偽関節を残すことになります。

痛みが残存する場合

神経症状として第12級13号または第14級9号
に該当する可能性があります。

交通事故による舟状骨骨折のケースの当事務所の弁護士が解決した事例は、こちらをご覧ください。

 

 

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