自動ブレーキに関する交通事故ー統計から考える


こんにちは。

 

北九州は週末にかけて豪雨となり、大きな被害が出ました。デイライト法律事務所のある小倉駅周辺には、アンダーパスが数か所ありますが、金曜日の午前中には、そのアンダーパスが浸水して自動車が出られなくなってしまっていました。

 

また、高速道路も全面通行止めが続き、土砂崩れも起こっています。そのため、北九州市内を走る国道3号線は、普段は高速で移動する九州各県のナンバーのトラックが多く、大渋滞となっていました。

 

北九州市門司区では、土砂崩れで逃げ遅れた方が命を落とすなどしております。福岡以外にも広島や岡山など多くの地域で被害が出ております。心よりお見舞い申し上げます。

 

さて、先日、国土交通省が自動ブレーキに関する調査結果を公表しました。

 

それによると、昨年(2017年)の1年間で自動ブレーキが十分に作動しなかったり、あるいは勝手に作動したことで交通事故が発生した件数は全国で82件に上っているとのことです。

 

自動ブレーキに関するトラブルは年間340件ほど寄せられているようです。

 

そもそも、現時点で市場に出ている自動ブレーキは、完全自動運転ではなく、衝突軽減システムと呼ばれるものです。

 

具体的には、前方車両や歩行者などを車載カメラが感知した場合に、追突事故による衝撃を小さくするために、ブレーキ操作を自動で行うものです。したがって、仮に、自動ブレーキが作動しなかったことで、交通事故が発生したとしても、運転者が被害者の損害賠償の責任を免れることはできません。

 

現在の自動車技術では、運転を主に担っているのはAIではなくあくまで運転者である人間です。したがって、追突事故が発生した場合には、運転者自身に前方注意義務違反が認められることになります。

 

また、自動ブレーキを作動させなくてもよいシチュエーションで自動ブレーキが勝手に作動してしまった場合、後続車に追突される交通事故にあう可能性がありますが、このとき自動ブレーキ搭載車を運転していた運転者には、急ブレーキをかけたことによる過失が一定程度認められて、追突した加害者との関係では、いわゆる10:0の交通事故にはならないことも考えられます。

 

ドライブレコーダーがあれば、それをメーカーに提供して検証してもらうことは可能でしょうから、誤作動による事故の場合には、メーカーと話し合いの場をもつことも必要になるかもしれません。

 

いずれにしても、CMなどでも注意喚起がなされているとおり、自動ブレーキは万能ではありません。したがって、自動ブレーキがあるからといって、必ず交通事故の発生を防ぐことができるわけではないということをしっかりと認識しておく必要があります。

 

国土交通省もユーチューブで自動ブレーキに関する動画を公表しています。

 

動画はこちらからご覧いただけます。

 

デイライト法律事務所小倉オフィスでは、北九州の交通事故を中心に、交通事故の被害にあわれた方のご相談を多数お受けしております。北九州で交通事故にお困りの方は、お気軽にデイライト法律事務所までお問い合わせください。

 

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