よくある相談Q&A

交通事故による怪我の症状が固定した後の将来の治療費や手術費は請求することができますか?


車椅子の老人のイラスト原則として認められません。

ただし、症状の悪化を防ぐために症状固定後も検査や手術について、医師が必要としている場合には認められるケースもあります。

また、義手や義足といった器具は耐用年数があり、将来の交換が予想されるため、当該費用についても認められる場合があります。

症状固定後の治療費等が認められない理由

車椅子のイメージ画像交通事故による治療は症状固定の時点までを損害の対象とします。

症状固定とは「治療を継続してもそれ以上の症状の改善が望めない時」とされています。

 

弁護士が実務を行う際も、症状固定後の治療費等について「一般に否定的に解される場合が多いであろう」とされています(赤い本)。

症状固定まで治療を行っても、症状の改善が見られない、後遺症が残るのであれば、それは後遺障害の問題として取り扱われ、等級が認定された場合に後遺症慰謝料や後遺症の逸失利益として処理されるため、原則として症状固定後の治療費等が認められないのです。

症状固定後の治療費等が認められるとき

解説する男性のイメージイラストもっとも、被害者にとって症状固定後も治療が一切不要になるわけではありません。

したがって、その支出が相当なときには将来の治療費や手術費が補償されています。

「相当なとき」とは、以下のような場合をいいます。

1.植物状態など生命を維持する上で将来も治療費を支払う必要があるとき

2.治療によって症状の悪化を防ぐ必要があるとき

3.症状固定後も強い身体的苦痛が残り、苦痛を軽減するために治療が必要なとき

医師の説明のイラスト

なお、症状固定後の治療費等への支出の相当性と確実性は、医師の作成する証明書で立証します。

症状固定後の治療費が認められた例

裁判でも、以下の事例等で症状固定後の治療費が認められました。

 

 神戸地判 H10.10.8

肩関節及び頸部の運動制限や疼痛等のある被害者につき、改善は期待できないまでも保存療法は必要であったと推定されるとして症状固定後の治療費を認めた事例。

 

 東京地判 H7.10.31

てんかんの被害者につき、てんかんの予防と脳の能力悪化のために脳波検査やMRI検査が必要として平均余命分までの治療、検査費用を認めた事例。

 

 

将来の通院費

説明する女性のイラスト将来の治療費が認められる場合、将来の通院交通費も認められる可能性があります。

将来の器具・装具等の費用、雑費など

 

器具・装具類について

病院で測定をするイメージイラスト義手や義足といった器具は耐用年数があり、将来の交換が予想されるため、当該費用についても必要があれば認められます。

 

器具・装具の内容

介護のイメージイラスト認められる器具や装具は、義歯、義眼、義手、義足、メガネ、コンタクトレンズ、歩行補助器具、車いす(手動・電動・入浴用)、盲導犬費用、電動ベッド、介護支援ベッドなどです。

 

将来の雑費

車椅子などのイメージイラスト将来の介護のための雑費や介護用品購入のため費用なども必要があれば認められます。

入院雑費と同じ日額で認めた裁判例(大阪地判 H12.7.24 )もありますが、紙おむつ、防水シーツ、栄養剤の購入費用等具体的な内容を適示し合計金額を認める傾向にあります。

 

解説する男性のイメージイラスト詳しくは交通事故専門の弁護士へご相談ください。

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