よくある相談Q&A

慰謝料はどのように算定するのですか?増額される場合はあるのですか?


交通事故の慰謝料は、自賠責保険・共済基準、任意自動車保険会社の基準、裁判基準によって一定程度、定額化、定型化されています。

慰謝料の増額は、被害者側の事情、加害者側の事情等を考慮して決まります。

 

慰謝料とは

泣く女性のイラスト慰謝料とは、財産以外の損害である精神的、肉体的苦痛による損害を賠償するものです。

精神的、肉体的苦痛は被害者個々人によって変わります。

しかし、バラバラすぎると予測可能性が立たないだけでなく、バランスがとれません。

そこで、交通事故による慰謝料は、迅速にかつ公平な解決を図るため、基準が設定され、定型化・定額化されています。

慰謝料の基準

慰謝料を定型化・定額化する基準は、自賠責保険・共済基準、任意自動車保険会社の基準、裁判基準の3つがあります。

 

自賠責保険・共済基準

慰謝料のイメージイラスト自賠責保険は、人身事故被害者への最低限の補償を目的としています。

そのため、3つの基準の中で、慰謝料が低い金額になっています。

傷害慰謝料は、1日につき4,200円で、通院期間か実通院日数×2倍の短い方をかけて算出します。

死亡慰謝料は、本人分350万円、遺族の慰謝料は請求者の人数によって変わります。

後遺障害慰謝料は等級ごとに金額が決められています。

任意自動車保険会社の基準

解説する男性のイメージイラスト任意自動車保険会社の基準は、各自動車保険会社で設定しています。

平成9年に自由化されて以降、統一された基準はなく、公開もされていません。

裁判基準

本のイラスト裁判基準は、これまでの判例を参考に基準化したものです。

有名なところでは、日弁連交通事故相談センター東京支部が作成した赤い本(民事交通訴訟 損害賠償算定基準)があります。

赤い本の基準では、傷害慰謝料はその程度、通院期間、実通院日数に応じて設定されています。

死亡慰謝料は、死亡した本人が一家の支柱なら2800万円を目安に、一家の支柱以外の人は家族内での役割に応じて慰謝料が設定されています。

後遺障害慰謝料は等級ごとに慰謝料額が決められています。

 

慰謝料が増額されるとき

慰謝料の増額は被害者、加害者のそれぞれの事情を考慮し、決定します。

被害者側の事情

車椅子などのイメージイラスト1.負傷した部位及びその程度、入通院期間

2.後遺症残存の有無

3.年齢・性別・職業・既婚未婚の別・社会的地位

4.資産・収入・生活程度

5.家庭内における地位・扶養関係

6.その他(例)
(1)被害者の親族が精神疾患にり患した
(2)治療期間中に被害者の経営する会社が倒産した
(3)人工中絶を余儀なくされた
(4)長期の入院等により離婚をした

 

加害者側の事情

 

1.加害者の過失、事故態様として考慮されるもの

飲酒運転のイメージイラスト

(1)飲酒、酒気帯び運転

(2)ひき逃げ、当て逃げ

(3)速度超過

(4)信号無視

(5)居眠り運転

(6)わき見運転

(7)無免許運転

 

2.加害者の著しく不誠実な態度がある場合として考慮されるもの

悪意のある加害者のイラスト

(1)事故の証拠隠滅をはかる

(2)謝罪、弔意、看護などをしない

(3)死亡事故の場合、通夜・葬儀へ参列しない

(4)事故の責任を否定する、虚偽供述をする

(5)事故現場で被害者を罵倒した

(6)被害者に脅迫まがいの言動をした

(7)不当に示談をこじらせ、裁判を余儀なくさせる

(8)社会通念を超える不当な仕打ちをする

 

最終的には、定型化された基準を超えるだけの事情をどれだけ立証できるかになってきます。

ただし、弁護士が介入しなければ裁判基準をベースとした額の慰謝料の提案はなされないのが実情です。

したがって、基準以上の慰謝料を獲得するのは、決して簡単なことではなく、交通事故を専門的に取り扱う弁護士のサポートが必要です。

弁護士へのご相談はこちらからどうぞ

慰謝料の具体的な計算方法についてはこちらをご覧ください

 

 

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