よくある相談Q&A

後遺障害とは何ですか?


「後遺障害」とは、将来においても回復困難と見込まれる身体的、あるいは精神的な状態をいい、労働能力の喪失を伴うものをさします。

 

一般的に使用されている「後遺症」は、体に何らかの不具合が残ることを広く捉えた言葉です。もっとも、後遺症があるからといって、そのすべてが後遺障害と評価されるわけではありません。つまり、「後遺症」=「後遺障害」ではないのです。

 

「後遺障害」は、自動車損害賠償保障法により規定された一種の法律用語といえます。したがって、後遺障害に当たるかどうかは法的な判断を伴うのです。ここに法律の専門家である弁護士のサポートを受けるべき理由があるわけです。

 

後遺障害には、症状の程度に応じて、1級から14級まで規定されています。例えば、交通事故で比較的多く発生するむちうち(頸椎捻挫、外傷性頸部症候群)については、神経症状として、12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」や14級9号「局部に神経症状を残すもの」に該当する可能性があります。(むちうちについての詳しい内容は、こちらをご覧ください。

後遺障害等級一覧は下表をご覧ください。

 

 

等級 後遺障害の内容 自賠責の保険金額 労働能力喪失率
第1級
  1. 1)両眼が失明したもの
  2. 2)咀嚼及び言語の機能を廃したもの
  3. 3)両上肢をひじ関節以上で失ったもの
  4. 4)両上肢の用を全廃したもの
  5. 5)両下肢をひざ関節以上で失ったもの
  6. 6)両下肢の用を全廃したもの
3,000万円 100%
第2級
  1. 1)1眼が失明し、他眼の視力が0.02以下になったもの
  2. 2)両眼の視力が0.02以下になったもの
  3. 3)両上肢を手関節以上で失ったもの
  4. 4)両下肢を足関節以上で失ったもの
2,590万円 100%
第3級
  1. 1)1眼が失明し、他眼の視力が0.06以下になったもの
  2. 2)咀嚼又は言語の機能を廃したもの
  3. 3)神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの
  4. 4)胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの
  5. 5)両手の手指の全部を失ったもの
2,219万円 100%
第4級
  1. 1)両眼の視力が0.06以下になったもの
  2. 2)咀嚼及び言語の機能に著しい障害を残すもの
  3. 3)両耳の聴力を全く失ったもの
  4. 4)1上肢をひじ関節以上で失ったもの
  5. 5)1下肢をひざ関節以上で失ったもの
  6. 6)両手の手指の全部の用を廃したもの
  7. 7)両足をリスフラン関節以上で失ったもの
1,889万円 92%
第5級
  1. 1)1眼が失明し、他眼の視力が0.1以下になったもの
  2. 2)神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの
  3. 3)胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの
  4. 4)1上肢を手関節以上で失ったもの
  5. 5)1下肢を足関節以上で失ったもの
  6. 6)1上肢の用を全廃したもの
  7. 7)1下肢の用を全廃したもの
  8. 8)両足の足指の全部を失ったもの
1,574万円 79%
第6級
  1. 1)両眼の視力が0.1以下になったもの
  2. 2)咀嚼又は言語の機能に著しい障害を残すもの
  3. 3)両耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの
  4. 4)1耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
  5. 5)脊柱に著しい変形又は運動障害を残すもの
  6. 6)1上肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの
  7. 7)1下肢の3大関節中の2関節の用を廃したもの
  8. 8)1手の5の手指又はおや指を含み4の手指を失ったもの
1,296万円 67%
第7級
  1. 1)1眼が失明し、他眼の視力が0.6以下になったもの
  2. 2)両耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
  3. 3)1耳の聴力を全く失い、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
  4. 4)神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの
  5. 5)胸腹部臓器の機能に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの
  6. 6)1手のおや指を含み3の手指を失ったもの又はおや指以外の4の手指を失ったもの
  7. 7)1手の5の手指又はおや指を含み4の手指の用を廃したもの
  8. 8)1足をリスフラン関節以上で失ったもの
  9. 9)1上肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの
  10. 10)1下肢に偽関節を残し、著しい運動障害を残すもの
  11. 11)両足の足指の全部の用を廃したもの
  12. 12)外貌に著しい醜状を残すもの
  13. 13)両側の睾丸を失ったもの
1,051万円 56%
第8級
  1. 1)1眼が失明し、又は1眼の視力が0.02以下になったもの
  2. 2)脊柱に運動障害を残すもの
  3. 3)1手のおや指を含み2の手指を失ったもの又はおや指以外の3の手指を失ったもの
  4. 4)1手のおや指を含み3の手指の用を廃したもの又はおや指以外の4の手指の用を廃したもの
  5. 5)1下肢を5センチメートル以上短縮したもの
  6. 6)1上肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの
  7. 7)1下肢の3大関節中の1関節の用を廃したもの
  8. 8)1上肢に偽関節を残すもの
  9. 9)1下肢に偽関節を残すもの
  10. 10)1足の足指の全部を失ったもの
819万円 45%
第9級
  1. 1)両眼の視力が0.6以下になったもの
  2. 2)1眼の視力が0.06以下になったもの
  3. 3)両眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの
  4. 4)両眼のまぶたに著しい欠損を残すもの
  5. 5)鼻を欠損し、その機能に著しい障害を残すもの
  6. 6)咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの
  7. 7)両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
  8. 8)1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になり、他耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの
  9. 9)1耳の聴力を全く失ったもの
  10. 10)神経系統の機能又は精神に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
  11. 11)胸腹部臓器の機能に障害を残し、服することができる労務が相当な程度に制限されるもの
  12. 12)1手のおや指又はおや指以外の2の手指を失ったもの
  13. 13)1手のおや指を含み2の手指の用を廃したもの又はおや指以外の3の手指の用を廃したもの
  14. 14)1足の第1の足指を含み2以上の足指を失ったもの
  15. 15)1足の足指の全部の用を廃したもの
  16. 16)外貌に相当程度の醜状を残すもの
  17. 17)生殖器に著しい障害を残すもの
616万円 35%
第10級
  1. 1)1眼の視力が0.1以下になったもの
  2. 2)正面を見た場合に複視の症状を残すもの
  3. 3)咀嚼又は言語の機能に障害を残すもの
  4. 4)14歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  5. 5)両耳の聴力が1メートル以上の距離では普通の話声を解することが困難である程度になったもの
  6. 6)1耳の聴力が耳に接しなければ大声を解することができない程度になったもの 
  7. 7)1手のおや指又はおや指以外の2の手指の用を廃したもの
  8. 8)1下肢を3センチメートル以上短縮したもの
  9. 9)1足の第1の足指又は他の4の足指を失ったもの
  10. 10)1上肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの
  11. 11)1下肢の3大関節中の1関節の機能に著しい障害を残すもの
461万円 27%
第11級
  1. 1)両眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの
  2. 2)両眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの
  3. 3)1眼のまぶたに著しい欠損を残すもの
  4. 4)10歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  5. 5)両耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
  6. 6)1耳の聴力が40センチメートル以上の距離では普通の話声を解することができない程度になったもの
  7. 7)脊柱に変形を残すもの
  8. 8)1手のひとさし指、なか指又はくすり指を失ったもの
  9. 9)1足の第1の足指を含み2以上の足指の用を廃したもの
  10. 10)胸腹部臓器の機能に障害を残し、労務の遂行に相当な程度の支障があるもの
331万円 20%
第12級
  1. 1)1眼の眼球に著しい調節機能障害又は運動障害を残すもの
  2. 2)1眼のまぶたに著しい運動障害を残すもの
  3. 3)7歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  4. 4)1耳の耳殻の大部分を欠損したもの
  5. 5)鎖骨、胸骨、ろく骨、けんこう骨又は骨盤骨に著しい変形を残すもの
  6. 6)1上肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの
  7. 7)1下肢の3大関節中の1関節の機能に障害を残すもの
  8. 8)長管骨に変形を残すもの
  9. 9)1手のこ指を失ったもの
  10. 10)1手のひとさし指、なか指又はくすり指の用を廃したもの
  11. 11)1足の第2の足指を失ったもの、第2の足指を含み2の足指を失ったもの又は第3の足指以下の3の足指を失ったもの
  12. 12)1足の第1の足指又は他の4の足指の用を廃したもの
  13. 13)局部に頑固な神経症状を残すもの
  14. 14)外貌に醜状を残すもの
224万円 14%
第13級
  1. 1)1眼の視力が0.6以下になったもの
  2. 2)正面以外を見た場合に複視の症状を残すもの
  3. 3)1眼に半盲症、視野狭窄又は視野変状を残すもの
  4. 4)両眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
  5. 5)5歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  6. 6)1手のこ指の用を廃したもの
  7. 7)1手のおや指の指骨の一部を失ったもの
  8. 8)1下肢を1センチメートル以上短縮したもの
  9. 9)1足の第3の足指以下の1又は2の足指を失ったもの
  10. 10)1足の第2の足指の用を廃したもの、第2の足指を含み2の足指の用を廃したもの又は第3の足指以下の3の足指の用を廃したもの
  11. 11)胸腹部臓器の機能に障害を残すもの
139万円 9%
第14級
  1. 1)1眼のまぶたの一部に欠損を残し又はまつげはげを残すもの
  2. 2)3歯以上に対し歯科補綴を加えたもの
  3. 3)1耳の聴力が1メートル以上の距離では小声を解することができない程度になったもの
  4. 4)上肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
  5. 5)下肢の露出面にてのひらの大きさの醜いあとを残すもの
  6. 6)1手のおや指以外の手指の指骨の一部を失ったもの
  7. 7)1手のおや指以外の手指の遠位指節間関節を屈伸することができなくなったもの
  8. 8)1足の第3の足指以下の1又は2の足指の用を廃したもの
  9. 9)局部に神経症状を残すもの
75万円 5%

関連Q&A


交通事故よくある相談Q&A一覧




なぜ交通事故は弁護士に依頼すべきなのか?

お問い合わせ Web予約