よくある相談Q&A

自転車に乗っていて、交通事故に遭いました。転倒した際、鎖骨を骨折しました。鎖骨骨折の後遺障害について教えてください。


上半身を怪我した女性のイラスト鎖骨骨折は、交通事故などで自転車やバイクから転倒したときに、肩を上または横から打ち、鎖骨の中央部1/3部を損傷するケースが多くみられます。

後遺症の等級は、鎖骨の変形・欠損が明らかな場合は12級5号、痛みが残存する場合は14級9号に該当する可能性があります。

肩関節の可動域制限がある場合は、10級10号または12級6号に認定される可能性があります。

交通事故による鎖骨骨折の症状

説明する男性のイラスト骨折箇所の痛み、皮下出血、腕の運動痛が発症します。

鎖骨骨折の検査

レントゲンのイメージ画像単純X線(レントゲン)画像を撮影し、骨折を確認します。

鎖骨骨折の合併症

怪我をした女性のイラスト腕神経叢(わんしんけいそう)の損傷が合併することがあります。

鎖骨骨折の治療

手術をしない保存療法と手術(観血的整復術)があります。

 

保存療法

医師の説明のイラスト骨折による転位(ズレ)が少ないときは保存療法を選択します。
6~8週間くらい鎖骨バンドで固定します。

手術(観血的整復術)

手術のイメージイラスト転位が大きい場合、骨折した鎖骨が皮膚を突き上げている場合、腕神経叢の圧迫症状がある場合は、観血的整復(手術)をします。

 

手術の際にプレートを入れて固定する場合には、一定期間経過後、骨癒合が確認できた段階でプレートの除去手術を受けることになります。

除去手術後に症状固定となります。

鎖骨骨折の交通事故後遺症等級

鎖骨骨折の後遺症には変形障害と肩関節の可動域制限があります。

 

変形障害

話し合いのイメージイラスト鎖骨の変形障害は、鎖骨が変形して癒合した場合のことです。

 

具体的には、裸になったとき鎖骨の変形が目視で明らかな場合、「著しい変形」として12級5号に認定されます。

なお、単純X線画像で変形が確認できますが、裸になったときに目視でわからなければ12級5号に該当しません。

したがって、X線で変形を確認でき、目視でも確認できる必要があります。

当事務所では、弁護士より自賠責保険へ、変形を証明するために、写真を撮影して提出するケースが多いです。

また、骨折箇所に痛みが残っている場合、14級9号に認定される可能性があります。

肩関節の可動域制限

病院で測定をするイメージイラスト鎖骨は、上肢と体幹の距離を取る役割と肩関節の動きを助ける役割もあります。そのため鎖骨を骨折すると、肩関節の可動域制限が残存する場合があります。特に、肩関節に近い、遠位端を骨折した場合に起こり得ます。

 

そして、健側(骨折のなかった、正常な側)と比べて可動域が以下のように制限される場合、そえぞれ後遺障害に認定される可能性があります。

 

●1/2以下に制限⇒10級10号

●3/4以下に制限⇒12級6号

 

 

鎖骨骨折後遺症認定の裁判例

裁判のイメージイラスト29歳の女性高等学校事務職の被害者(右鎖骨変形障害、右肩関節可動域制限、右頸部外貌醜状障害 自賠責基準併合9級)について、右上肢の労働能力喪失の程度は8級相当とまでは認めませんでしたが、8級に近いものがあるとして38年間45%の労働能力喪失を認めました(大阪地判平成20.12.24)。

 

この裁判例では逸失利益が認められていますが、鎖骨骨折による変形のみの場合、労働能力に影響はないのではないかとして逸失利益が大きな争点になるケースもあります。

したがって、弁護士に相談してサポートを受ける必要が高いといえます。

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