よくある相談Q&A

自転車で、車と接触する交通事故に遭い、上腕骨遠位部骨折。後遺障害に該当することはありますか?


事故のイラスト自転車で走行中、自動車と接触する交通事故に遭いました。転倒の際、手をついてしまい、上腕骨遠位部骨折と診断さました。

後遺障害に該当することはありますか?

 

 

弁護士西村裕一イラスト上腕骨遠位部骨折(じょうわんこつえんいぶこっせつ)は、肘関節に近い部分での上腕骨の骨折です。

そのため肘関節の機能障害が生じる場合があり、合併症が発症することもあります。

肘関節に運動機能障害が残った場合、10級10号、12級6号、拘縮による手関節、手指の用廃となった場合、7級7号または8級4号、8級6号、上腕骨外顆骨折の癒合不全による肘関節の機能障害が残存した場合、12級6号に該当する可能性があります。

 

 

上腕骨遠位部骨折とは

腕の骨のイラスト上腕骨は、「二の腕」と呼ばれる腕の骨です。解剖学では心臓に近いほうを「近位」、遠いほうを「遠位」と言います。肘に近い部分は「遠位」となり、上腕骨遠位部骨折は、上腕骨の中でも肘に近い部分での骨折です。

遠位部の骨折には上腕骨顆上骨折、上腕骨顆部骨折の2種類があります。上腕骨顆部骨折には、上腕骨外顆骨折と上腕骨内顆骨折があります。

 

 

上腕骨遠位部骨折の発生原因

上腕骨遠位部骨折の発生原因は、交通事故等で転倒の際に、肘が伸びた状態で手を地面についたり、肘を直接地面で打ったりしたときに発症します。

 

 

上腕骨遠位部骨折の症状

ストレッチのイメージ画像上腕骨遠位部骨折の症状は、骨折部分の痛み、腫れ、皮下出血が見られます。また、肘関節の機能障害が現れます。

上腕骨遠位部骨折の合併症として、上腕骨顆上骨折、正中神経麻痺、橈骨神経麻痺、上腕動脈閉そくなどの循環障害が発生する可能性があります。このような循環障害が続くとフォルクマン拘縮が発生します。また上腕骨外顆骨折においては骨癒合不全が生じることがあります。

 

 

上腕骨遠位部骨折の診断

上腕骨遠位部骨折は、単純X線で画像を撮影します。肘関節内の粉砕状況を確認するため、CTを使うこともあります。

 

 

上腕骨遠位部骨折の治療

治療のイメージ画像上腕骨遠位部骨折の治療は、骨折によるズレがない場合は、固定による保存療法となります。

しかし、上腕骨遠位部骨折の治療の多くは手術による内固定になります。

フォルクマン拘縮が生じた場合、阻血の原因の除去、筋膜の切開術の処置がされます。しかし、フォルクマン拘縮は不可逆性のため、手関節、手指の用廃となる可能性が高くなります。

 

 

上腕骨遠位部骨折の後遺障害

上腕骨顆上骨折

肘関節の可動域に制限が残存した場合

健側(怪我をしていない側の肘関節)と比べ1/2以下に制限されるなら、10級10号
健側(怪我をしていない側の肘関節)と比べ3/4以下に制限されるなら、12級6号
に該当する可能性があります。

フォルクマン拘縮による手関節、手指の用廃となった場合

手関節の用廃として8級6号
手指の用廃として7級7号または8級4号
として準用6級に該当する可能性があります。

 

上腕骨顆部骨折

病院で測定をするイメージイラスト上腕骨外顆骨折の癒合不全による肘関節の機能障害として12級6号に該当する可能性があります。

こうした上腕骨骨折について、当事務所の弁護士による解決事例は、こちらをご覧ください。

 

 

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