よくある相談Q&A

主婦(主夫)の休業損害はどのように算出されるのですか?


休業損害とは、事故によるけがのために仕事を休んだり、治療のために早退したりすることで収

入が減少したことに対する損害をいいます(休業損害Q&A「休業損害は、逸失利益と違うのですか?」)。

 

主婦の場合、家事や育児を行っています。この家事や育児は家族を支えるために必要不可欠なもです。もっとも、主婦の方は家事や育児を行ってお金を得ているわけではありません。その意味では、現実的な収入はゼロです。

 

しかしながら、家事労働については、実務上休業損害の対象とされています。最高裁判所も主婦(家事従事者)の休業損害を認めています(最高裁昭和50年7月8日判決)。

 

なお、近年増えている男性が家事や育児を行う主夫についても同様に考えられます。つまり、性別や年齢を問わずに主婦的労務に従事している人を家事従事者となり、休業損害の対象と考えるのです。
主婦の休業損害の計算は、賃金センサスという統計を用いて判断します。賃金センサスとは、性別や年齢、学歴に応じて、算出される平均賃金(年収)のことで、毎年更新されています。その賃金センサスのうち、女子労働者の全体の平均賃金を用いて計算をします。

 

最新の数値は、353万9300円です。したがって、1日当たりの休業損害額は、353万9300円≒9697円になります。この金額に実際に家事労働ができなかった期間をかければ、休業損害額が算出されます。

 

なお、自賠責保険の休業損害の基準金額は1日当たり5700円ですので、裁判基準とでは一日当たり4000円の違いが生じるということになります。

 

132682会社員の方の場合は、勤務先に休業損害証明書を提出してもらえば、休業損害の証明は可能ですが、主婦の場は、第三者にそのような証明書を出してもらうことはもちろんできません。そのため、交通事故後にけがの響でどのような家事、育児に支障を来していたのか、またその程度を日頃からメモしておくなどして記録に残しておく必要があります。

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