よくある相談Q&A

交通事故による怪我で支払いを受けた傷害保険の保険金や労災の給付金は事故の損害賠償額から差し引かれますか?


説明する男性のイラスト傷害保険の保険金は事故の損害賠償額から控除されません。

労災からの給付金については控除されるものとされないものがあります。

 

損益相殺とは

 

 

書類作成のイメージイラスト損益相殺とは、交通事故の被害者が事故を原因として得た金銭が損害賠償の補てんであることが明らかな場合に、その得た金額を損害賠償額より控除する(差し引く)ことです。

損害の公平な分担という観点から、交通事故の被害者が被った損害以上の利益を得ることがないようにするものです。

交通事故専門の弁護士が損益相殺の対象となるものと対象とならないものについてご紹介いたします。

 

損益相殺の対象となるもの

 

1.自賠責保険・共済からの保険金・共済金

 

2.政府保障事業からの保険金


3.国民健康保険法、健康保険法、厚生年金保険法からの給付金


4.労災保険法による療養給付や休業補償給付、障害年金など

 

5.国民年金法に基づく障害基礎年金、厚生年金法に基づく障害厚生年金


6.介護保険法に基づく給付金

 

 

損益相殺の対象とされないもの

 

1.被害者加入の任意自動車保険に組み込まれている自損事故傷害保険からの保険金

 

2.被害者加入の任意自動車保険に組み込まれている搭乗者傷害保険からの保険金

 

3.生命保険金

 

4.傷害保険金

生命保険の保険金や傷害保険の保険金は支払った保険料の対価であるため、損益相殺が認められません(生命保険について最判昭和39年9月25日、傷害保険について京都地判昭和56年3月18日)。

 

5.雇用保険の失業保険給付金

失業者の生活の安定を図る社会保険制度であるため(東京地判昭和47年8月28日)。

 

6.生活保護法による扶助費

 

7.損害賠償金に対する所得税など

 

8.社会的儀礼相当額の香典・見舞金

 

香典のイラスト・大阪地判平成5年2月22日

30万円の香典の損益相殺を認めました

・岡山地判平成9年11月25日

企業の業務災害特別支給規定に基づき事故の被害者に支給した1万円の見舞金、50万円の傷害見舞金は損益相殺されませんでした

 

9.労災保険上の特別支給金

加害者へ損害賠償請求権を代位取得する定めがないため、以下の給付金について判例では損益相殺を認めませんでした。

 

お金のイラスト・休業特別支給金

・障害特別支給金

・障害特別年金

・傷病特別年金

・遺族特別年金

・遺族特別一時金

・遺族特別支給金

・就学等援護費

・福祉施設給付金

・労災援護給付金

 

10.雇用対策法に基づく職業転換給付金

 

11.特別児童福祉扶養手当

 

12.介護扶養の公的扶助

 

13.身体障害者福祉法に基づく給付

 

14.独立行政法人自動車事故対策機構法に基づく介護料

 

解説する男性のイメージイラスト

詳しくは交通事故専門の弁護士までご相談ください。

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