よくある相談Q&A

加害者側の保険会社が気に入らないので話し合いを放置していました。保険金や損害賠償金が請求できなくなることはありますか?


交通事故による賠償金請求権や保険金請求権は時効により消滅します。

示談交渉等を放置したままにしておくと保険金や損害賠償金を請求できなくなることがありますので注意が必要です。

 

損害賠償請求権の時効

悩む女性のイラスト

自動車損害賠償保障法(以下、自賠法)4条には「損害賠償の責任については民法による」と規定されています。

ですので、自賠法3条の損害賠償請求権の行使には民法の規定が適用されます。

そして、民法724条前段には損害賠償の請求権を「3年間行使しないときは時効によって消滅する」とされています。

 

交通事故のイメージイラストこの「3年間」は、被害者が「損害及び加害者を知った時」から始まります。

ひき逃げや当て逃げ事故のように、加害者が判明していない状況であれば、警察の捜査により加害者が判明した時点から時効が進行すると考えられますが、通常、交通事故の場合の時効の起算点は、事故が実際に発生した時点です。

 

自賠責保険・共済への請求(被害者請求の場合)について

 

焦る男性のイラスト被害者が自賠責保険金・共済金を請求する権利は3年で消滅します(平成22年4月1日以降に発生した交通事故の場合)。

※平成22年3月31日以前に発生した交通事故の保険金請求権は2年で消滅します。

このように自賠責保険金についても時効は3年で完成しますが、損害の区分ごとに起算日が異なります。

以下に整理しました。

 

損害の区分 時効の起算日

時効完成

傷害 事故発生日 3年
後遺障害 症状固定日 3年
死亡 死亡日 3年

 

 

加害者の任意自動車保険への請求について

説明のイメージイラスト任意自動車保険への請求権も3年で時効消滅します(保険法95条)。
なお、治療費や休業損害などの内払による支払いがある場合、内払による支払いがあった日ごとに時効が中断します。

 

 

時効中断事由

時効が完成するまでの間に、裁判上の請求、支払い督促、催告、承認などの行為により時効の中断が認められます。

これを時効中断事由といいます。

 

1.裁判上の請求

裁判のイメージイラスト
裁判所に訴えを提起することです。

 

2.支払督促

裁判のイメージイラスト
支払督促の申立てをし、加害者に督促が送られてから30日以内に仮執行宣言の申立てをしないと時効中断の効果がなくなります。

 

3.催告

電話をするイラスト

口頭や書面で支払いを求めることです。

催告から6か月以内に訴えを提起しないと時効中断の効果がなくなります。

 

4.承認

謝罪のイラスト加害者が債務の存在を認めたり、一部を支払ったりすることです。

 

5.時効中断申請書の提出

仕事をする男性のイメージイラスト自賠責保険・共済に対する時効中断は、「時効中断申請書」の提出によって行います。

自賠責保険会社・共済組合にある「時効中断申請書」を取り付け、必要事項を記入して提出します。

自賠責保険会社・共済組合が申請書を受け取った日に時効は中断し、翌日から新たに時効が進行します。

被害者請求手続を行う際、その準備に時間がかかりそうなときや、被害者請求後の異議申立手続までに時間がかかりそうなときは、あらかじめ時効中断申請書を提出するとよいでしょう。

 

医師の説明のイラスト交通事故による賠償金請求権や保険金請求権は、事故発生日より3年で時効により消滅してしまいます。

なるべく早い段階で弁護士へご相談ください。

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