よくある相談Q&A

交通事故で、高次脳機能障と診断され、仕事ができません。後遺障害は認められますか?


悩む女性のイラスト交通事故によって、夫が高次脳機能障害の疑いと診断されました。

事故後、夫にはおかしな行動があるため仕事ができず心配です。後遺障害は認められますか?

 

 

弁護士西村裕一イラスト弁護士がお答えします。

高次脳機能障害とは交通事故で脳が損傷され、認知障害や人格障害などにより日常生活や社会生活を正常に営むことが困難になってしまう障害です。

後遺障害の等級は別表1の1級、2級、別表2の3級、5級、7級、9級に該当することがあります。ただし、診断の段階から、後遺障害の等級認定、損害額の確定段階までに様々な問題があります。

 

 

高次脳機能障害とは

脳のイメージ画像高次脳機能障害とは、交通事故によって脳が損傷され、一定期間以上意識が障害された場合に発生し、CTやMRIなどの画像所見で急性期の所見があり、慢性期には脳室の拡大と脳萎縮が認められる障害です。

事故により脳損傷をうけた被害者の方が、外見上は回復したように思えるのに、記憶等の障害、見当識障害、知能の低下、判断力の低下、注意力の低下等の認知障害や性格の変化、怒り易くなる、攻撃的な言動が多くなる、暴力をふるう、被害妄想、幼児性、意欲低下などの人格障害が生じて、日常生活や社会生活を正常に営むことが困難になります。

 

 

高次脳機能障害の判定基準

脳の障害のイメージイラスト高次脳機能障害は、外見上は判断できず、画像所見が見られにくいこともあり、診断が難しい障害です。

高次脳機能障害の判断にあたっては、以下の5点が基本的な要素となります。

①初診時に事故による頭部外傷の診断があり、経過の診断で高次脳機能障害、脳挫傷、びまん性軸索損傷、びまん性脳損傷の診断がされていること

②頭部外傷後6時間以上の意識障害があること、もしくは受傷後、健忘症あるいは軽度意識障害が1週間以上続いたことが確認されていること

③画像上の所見として出血や脳挫傷等の脳に器質的病変が記述されていること

④認知障害及び行動傷害、情緒障害を示唆する具体的な症状、あるいは失調性歩行、痙性片麻痺など高次脳機能障害にともなう神経系統の障害が確認されていること

⑤その他脳外傷による高次脳機能障害が疑われる症例があること

 

 

自賠責保険における後遺症等級

高次脳機能障害については、その程度によって、後遺障害の等級が変わってきますが、重いケースでは、別表1の1級1号、2級、別表2の3級、5級、7級、9級に該当することがあります。

 

 

高次脳機能障害の問題点

MRIのイラスト高次脳機能障害は、画像で見落とされやすく、診断が難しいため、高次脳機能障害との診断を否定されるという問題点があります。

また高次脳機能障害と診断されても、後遺障害等級の何級に該当するのか、労働能力喪失率はどれくらいか、損害の拡大が被害者の身体的理由による場合には拡大損害部分については損害賠償から減額するという問題点もあります。

このように、高次脳機能障害と診断から、後遺障害の等級認定、逸失利益、素因減額など、損害額の確定にいたるまで様々な問題点があり、専門家の助けなしで解決することは困難な障害といえます。

高次脳機能障害と診断される可能性がある場合、早めに専門家である弁護士にご相談されることをお勧めします。

ご相談の流れについては、こちらをごらんください。

 

 


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